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​肝臓―小腸連関の栄養代謝を制御する遺伝子発現調節機構

生活習慣病は日本社会における健康問題の中心にある。病態悪化が悪化すると心血管疾患・がんといった死に結び付く状態にまで進展する。その生活習慣病の発端には栄養代謝の異常がある。その異常を分子レベルで解明することが新たな生活習慣病の治療戦略構築に必要である。生活習慣病の発症は栄養の吸収と消費のバランスの崩れが、体内の過剰栄養蓄積を推し進め、肥満を惹起する。それゆえ、小腸からの栄養吸収、肝臓での栄養代謝、脂肪組織を含む末梢組織への栄養蓄積から病態を考えていく必要がある。我々はこのような視点から、遺伝子発現を調節する転写因子に着目しています。栄養代謝に関わる遺伝子の発現を制御する多くの転写因子の中、脂質代謝改善に機能するCyclic AMP Response Element-binding Protein H (CREBH)、逆に、悪化させるSterol regulatory element-binding protein (SREBP)を中心に肝臓の栄養代謝、小腸での栄養吸収の調節メカニズムを解析しています。

​代表文献

Nakagawa Nutrients 2021 Review

Nakagawa IJMS 2018 Review

Nakagawa FASEB J 2021

Nakagawa CMGH 2021

Satoh iScience 2020

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​​東西医薬学の融合から

生活習慣病の克服を目指す!!

​​栄養代謝調節を司る転写因子機能の解明

生活習慣病発症における栄養代謝異常の分子メカニズムを明らかにする研究を行っています。特に脂質代謝に関連する酵素群の遺伝子発現を制御する転写因子(CREBHとSREBP)を中心に分子レベルから、細胞、遺伝子改変マウスを使い、生活習慣病の発症・改善のメカニズムを明らかにします。その成果を基に、食生活の改善、和漢薬から病気の治療戦略を構築します。

News

News

 

2024年11月18日

第97回日本生化学会大会(パシフィコ横浜)で伊藤 衣理(薬学科5年)が若手優秀発表賞を受賞しました。

2024年11月17日

薬学部卓球大会で準優勝しました。

2024年11月6日~7日

第97回日本生化学会大会(パシフィコ横浜)で中川教授、深山さん(薬学科5年)、伊藤さん(薬学科5年)が発表します。

2024年9月20日

Cellに東京大学(理) 林教授との共同研究が掲載されました。

​A pontine-medullary loop crucial for REM sleep and its deficit in Parkinson’s disease

2024年9月14日 

第17回小胞体ストレス研究会で中川教授が発表しました(徳島大学)

 

2024年8月8日

Proc Natl Acad Sci U S A.にアメリカ Seattle Children's Research Institute Elizabeth S. Gold先生との国際共同研究が掲載されました。

Oxysterol binding protein regulates the resolution of TLR-induced cytokine production in macrophages

2024年7月15日

Mol. Metab.にデンマーク コペンハーゲン大学 Maximilian Kleinert先生との国際共同研究が掲載されました。

Dietary medium-chain fatty acids reduce hepatic fat accumulation via activation of a CREBH-FGF21 axis

2024年7月19日(金) 14:00~16:00 民族薬物資料館3回会議室

第441回和漢研セミナー (第1回病態代謝セミナー)を開催します。

東京都立大学 大学院人間健康科学研究科 教授 藤井 宣晴

「新規マイオカインの探索とそれらの機能の解析」

2024年6月8日 

和漢研ソフトボール大会に参加しました。

2024年4月26日

Mol. Metab. に​千葉大(医) 波多野助教、三木教授との共同研究が掲載されました。

Hepatic ketone body regulation of renal gluconeogenesis.

​千葉大プレスリリース

2024年4月24

研究室に新たな卒研生(薬学部3年・薬学科 2名、 創薬学科 1名)が配属されました。

2024年4月11

研究業績(論文)を更新しました。

2024年3月22日

山田君が修了し、修士(薬科学)を授与されました。また、学生表彰も受けました。

2024年3月14

薬学科4年 伊藤さん、深山さんが令和5年度富山大学薬学部卒業研究発表会・ポスター発表会で、「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。

2024年3月6

​送別会を開催しました。

2024年3月6日

IJMSに山陽小野田市立山口東京理科大学(薬) 伊豫田拓也准教授との共同研究が掲載されました。

Bioactive TNIIIA2 Sequence in Tenascin-C Is Responsible for Macrophage Foam Cell Transformation; Potential of FNIII14 Peptide Derived from Fibronectin in Suppression of Atherosclerotic Plaque Formation.

Frontiers in Immunologyに東京医科歯科大(医) 大石由美子教授との共同研究が掲載されました。

Macrophage SREBP1 regulates skeletal muscle regeneration.

 

2023年12月9日

​薬学・和漢系バドミントン大会に参加しました。

2023年12月1日

​研究室に新たな卒研生(薬学部3年・薬学科 2名、 創薬学科 1名)が配属されました。

2023年11月13日

PNAS Nexusに筑波大学(医) 島野仁教授との共同研究が掲載されました。

Rhomboid protease RHBDL4/RHBDD1 cleaves SREBP-1c at endoplasmic reticulum monitoring and regulating fatty acids

​​プレスリリース 筑波大学

2023年10月26日

Diabetesに筑波大学(医) 松坂賢教授、島野仁教授との共同研究が掲載されました。

Single-cell transcriptome profiling of pancreatic islets from early diabetic mice identifies Anxa10 for Ca2+ allostasis toward β-cell failure

2023年9月21日

Mol. Metab. (IF=8.1)に​富山大(医) 戸邊教授、藤坂准教授との共同研究が掲載されました。

Isoxanthohumol improves obesity and glucose metabolism via inhibiting intestinal lipid absorption with a bloom of Akkermansia muciniphila in mice.

2023年7月9日

第55回日本動脈硬化学会総会・学術集会(宇都宮)で荒木(特命助教)がポスター発表し、ポスター優秀賞を受賞しました。

2023年6月3日

日本生化学会北陸支部第41回大会(富山大学 6/3開催)で荒木(特命助教)、槌本君(薬学科5年)が口頭発表を行いました。

2023年5月20日

​和漢医薬学総合研究所ソフトボール大会に参加しました。

2023年5月13日

第77回日本栄養・食糧学会大会(札幌)で山田君(修士2年)が一般発表を行いました。

2023年4月17日

和漢医薬学総合研究所棟の改修工事が終了し、研究室が移動しました。

実験室 5階 501, 509, 

培養室 7階 704

スタッフルーム 6階 612

教授室 6階 606

2023年4月6日

メンバーを更新しました。

2023年4月1日

荒木 雅弥 特命助教が着任しました。

 

2023年4月1日

Cell Reports (IF=9.995)に​東京大(理) 林悠教授との共同研究が掲載されました。

ER proteostasis regulators cell-non-autonomously control sleep.

J Biol Chem. (IF=5.486)に筑波大学 深水昭吉教授との共同研究が掲載されました。​

Increased angiotensin II coupled with decreased Adra1a expression enhances cardiac hypertrophy in pregnancy-associated hypertensive mice.

BBA Advances. に筑波大学(医) 松坂賢教授、島野仁教授との共同研究が掲載されました。

Identification of key microRNAs regulating ELOVL6 and glioblastoma tumorigenesis.  

J Investig Med. (IF=3.235) に新潟大学(医) 曽根博仁教授との共同研究が掲載されました。

Network meta-analysis of glucose-lowering drug treatment regimens with the potential risk of hypoglycemia in patients with type 2 diabetes mellitus in terms of glycemic control and severe hypoglycemia.

2022年12月10日

卓球大会に参加し、優勝しました。

 

2022年12月3日

​薬学・和漢系バドミントン大会に参加しました。

2022年12月1日

​研究室に新たな卒研生(薬学部・薬学科3年)が2名配属されました。

2022年11月25日

第95回日本生化学会大会 若手優秀発表賞を室井(博士研究員)が受賞しました。

2022年10月25日

Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol.(IF=4.8)に​筑波大(医) 島野仁教授との共同研究が掲載されました。

Hepatocyte- or macrophage-specific SREBP-1a deficiency in mice exacerbates methionine- and choline-deficient diet-induced NAFLD.

組織特異的SREBP-1a​特異的KO (SREBP-1a flox mice) マウスをCRISPR/Cas9システムを用い、世界で初めて作成しました。

2022年10月15日

薬学・和漢系 ソフトボール大会に和漢研連合チームで参加し、3位になりました。

2022年9月21日

山田君(修士1年)の論文がNutrients (IF=6.706)に掲載されました。

"Wogonin, a Compound in Scutellaria baicalensis, Activates ATF4–FGF21 Signaling in Mouse Hepatocyte AML12 Cells"

​和漢薬の成分の一つオウゴニンが生活習慣病改善ホルモンFGF21を上昇させるメカニズムを明らかにしました。

2022年8月22日

和漢医薬学総合研究所棟の改修工事のため、研究室が移転しました。

実験室:講義実習棟 2階 生化学実習室 

教授室:医薬イノベーションセンター 5階 501 

2022年7月9日

​和漢医薬学総合研究所ソフトボール大会に参加しました。

2022年7月1日

​メンバーを更新しました。

2022年6月12日

第76回日本栄養・食糧学会大会(神戸)で山田君(修士1年)が一般口頭発表を行いました。

2022年6月4日

日本生化学会北陸支部第40回大会(富山大学)で室井、山田君(修士1年)が口頭発表を行いました。

2022年5月14日

第65回日本糖尿病学会年次学術集会(神戸)で山田君(修士1年)が一般口頭発表を行いました。

2022年4月11日

アルバムを更新しました。​

2022年4月1日

ラボが設立され3年目を迎えました。

メンバーとともにいろいろなところを更新しました。

2022年3月24日

Int J Mol Med. (IF=4.101)に千葉大(医)との共同研究が掲載されました。

"Multi‑omics analysis of right ventricles in rat models of pulmonary arterial hypertension: Consideration of mitochondrial biogenesis by chrysin"

2022年2月7日

Journal of Diabetes Investigation (IF=4.232)にCommentaryが掲載されました。

"CREBH regulation of lipid metabolism through multifaceted functions that improve arteriosclerosis"

Journal of Diabetes Investigation (IF=4.232)に新潟大学(医) 曽根博仁教授との共同研究が掲載されました。

"Predictive ability of current machine learning algorithms for type 2 diabetes mellitus: A meta-analysis"

2022年1月22日

Biochim Biophys Acta Mol Basis Dis​. (IF=5.187)に筑波大学(医) 島野仁教授との共同研究が掲載されました。

"Morphological and functional adaptation of pancreatic islet blood vessels to insulin resistance is impaired in diabetic db/db mice"

2021年12月10日

​研究室に新たな卒研生(薬学部・薬学科3年)が2名配属されました。

2021年10月23日

薬学・和漢系 ソフトボール大会に和漢研連合チームで参加し、優勝しました。​

2021年10月13日

修士課程 入学試験要項が出ました。

出願期間 令和3年10月18日(月)~10月22日(金)

試験日は11月20日です。

本研究室への進学を希望する場合、下記の2プログラムのうちのどちらを受験してください。

修士課程 総合医薬学専攻 基礎薬学プログラム

修士課程 医薬理工学環 応用和漢医薬学プログラム

2021年10月9日

​和漢研ソフトボール大会に参加しました。

2021年9月20日

Nutrients (IF=5.717)に総説(Review)が掲載されました。

"CREBH Systemically Regulates Lipid Metabolism by Modulating and Integrating Cellular Functions" 

CREBHの脂質代謝に対する機能についての総説

2021年9月13日

iScience (IF=5.458)に新潟大学(医) 牛木隆志病院准教授、曽根博仁教授との共同研究が掲載されました。

"Altered Microbiota by a High-Fat Diet Accelerates Lethal Myeloid Hematopoiesis Associated with Systemic Socs3 Deficiency."

2021年8月22日

Exp Gerontol. (IF=4.032)に東京理科大学(薬) 樋上賀一教授との共同研究が掲載されました。

"Prolonged caloric restriction ameliorates age-related atrophy in slow and fast muscle fibers of rat soleus muscle."

2021年8月15日

第53回日本動脈硬化学会(京都)のシンポジウムで発表します。

10月24日(日) 8:40-10:20 第4会場

シンポジウム7「脂肪酸の量的・質的制御と動脈硬化予防について」

タイトル「動脈硬化における脂質代謝・吸収を司る転写制御メカニズム」

2021年7月22日

第94回日本生化学会大会(横浜)で2つのシンポジウムで発表(S08m)、オーガナイザー(1S05e)をします。

1S08m

日 時:11月3日(水)9:00-11:00  会 場:第8会場 (G312)

先端技術を用いた食事・栄養成分を介した免疫-代謝ネットワークの理解と応用

タイトル「栄養飢餓誘導転写因子が制御する栄養代謝メカニズムと生活習慣病改善機構」

1S05e

日 時:11月3日(水)17:00-19:00  会 場:第5会場 (G401)

健康長寿社会に向けた和漢薬研究の新展開

 

2021年7月22日

Scientific Reports (IF=5.133)に帝京大学 浅島誠特任教授、筑波大学TARAセンター 深水昭吉教授との共同研究が掲載されました。

"Temporal transcriptomic profiling reveals dynamic changes in gene expression of Xenopus animal cap upon activin treatment"

2021年7月22日

Int J Mol Sci (IF=5.923)に千葉大 粕谷善俊准教授とのReviewが掲載されました。

"Pathophysiological Roles of Stress-Activated Protein Kinases in Pulmonary Fibrosis"

2021年7月10日 13:00~オンライン開催

和漢医薬学総合研究所 第25回夏季セミナーで謎の経歴を持つ中川教授が講演をします。

タイトル「大学 (工学) 、大学院 (農学) ですが、医学研究者です。」

参加登録はこちらからお願いいたします↓
https://forms.gle/9DjZMhSAt51W6pia7

 

2021年6月12日

Biochem Biophys Res Commun. (IF=3.575)に筑波大学(医) 島野仁教授との共同研究が掲載されました。

"CtBP2 confers protection against oxidative stress through interactions with NRF1 and NRF2"

2021年5月27日

FASEB J (IF=5.191)に筑波大学、神戸薬科大学、京都大学、新潟大学との共同研究が掲載されました。

"Starvation-induced transcription factor CREBH negatively governs body growth by controlling GH signaling

CREBHが生後に栄養代謝調節と体の成長を繋ぐ重要な因子であることを明らかにしました。

2021年5月15日

eLife (IF=8.141)に筑波大学との共同研究が掲載されました。

"Disruption of entire Cables2 locus leads to embryonic lethality by diminished Rps21 gene expression and enhanced p53 pathway."

2021年1月1日

金 俊達 准教授が就任し、新たにラボに加わりました。

2020年12月18日

​研究室初の卒研生(薬学部・創薬科学科3年)が2名配属されました。

2020年12月10日

公益財団法人 田村科学技術振興財団からの研究助成採択の授賞式に中川教授が出席しました。(富山大HPに掲載)

2020年12月9日

プレスリリース(富山大学HP掲載) (筑波大学HP掲載)されました。

"動脈硬化発症を制御する転写因子の相互作用を発見"

2020年11月24日

Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology (IF=9.225)に筑波大学、神戸薬科大学、京都大学、新潟大学との共同研究が掲載されました。

"Enterohepatic Transcription Factor CREB3L3 Protects Atherosclerosis via SREBP Competitive Inhibition”

腸肝のCREBHによる動脈硬化発症への影響を遺伝子改変マウスを使い明らかにしました。

2020年11月15日

​富山薬学研究会 2020で中川教授が講演しました。

2020年10月1日

Frontiers in Physiology (IF=4.566)にEditorialが掲載されました。Guest Editorとして参加していました。

"The Endocrine Regulation of Systemic Energy Homeostasis Under Physiological and Pathological Conditions."

2020年7月10日

Nutrients (IF=5.717)に東京理科大学 薬学部 樋上賀一教授との共同研究が掲載されました。

"Srebp-1c/Fgf21/Pgc-1α Axis Regulated by Leptin Signaling in Adipocytes-Possible Mechanism of Caloric Restriction-Associated Metabolic Remodeling of White Adipose Tissue."

2020年7月7日

糖尿病プラクティス 37巻4号 2020年7月号に総説 “肝臓の異常脂質蓄積” が掲載されました。

2020年6月16日

“慶應義塾大学を中心としたマイクロバイオーム研究チームとオンライン合同セミナー”で中川が発表しました。

2020年4月1日

新たな研究室(和漢医薬学総合研究所 複雑系解析分野(CBR))が設立され、中川 嘉が教授に就任しました。

卒研生・大学院生・研究員募集

​​興味のある方はいつでも連絡ください。

大学院生

富山大学大学院

総合医薬学研究科 総合医薬学専攻

博士前期課程(修士2年) 先端薬科学プログラム 修士(薬科学)

 

博士後期課程(3年) 先端薬科学プログラム 博士(薬科学)

博士課程(4年) 臨床薬学プログラム 博士(薬学)

 

医薬理工学環

博士前期課程(修士2年) 応用和漢医薬学プログラム 修士(薬科学)

​博士後期課程(3年) 応用和漢医薬学プログラム 博士(薬科学)

​他大学、他学部(理学部、工学部、農学部、食品系学部など)からの受験も積極的に受け入れます!

いつでも、相談してください。

研究員(ポスドク)

日本学術振興会(JSPS) 特別研究員への応募に興味のある方、連絡ください。

採択の実績あり

​興味のある方は随時、相談を受けます。

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